BABY BABYの歌詞を解読・考察してみた
初めまして。
今回、大好きな曲の歌詞を深読みして一つ一つ意味を解読していこうじゃないかと思いましてブログ開設しました。
今回は銀杏BOYZさんの『BABY BABY』です。
良かったら最後まで見ていってください。
なお、こちらは私個人の考えです。
歌詞は書いた本人にしか分からないので少々解釈違いもあるかもしれませんが、こんな考え方もあるのか、くらいに思って見ていただけると幸いです。
では始めます。
街のイルミネーションの光と共に
気づけば消えてしまいそうなくらい儚い君
そんな君の天使のような微笑み
君を思い出せば胸が苦しくて
このまま僕ごと消えてなくなりそうだ
Aメロは主人公の中の彼女の存在を描き出しています。言葉にするのはなかなか難しい所ですが、とにかくこの彼女の存在は掴めば消えてしまいそうなくらい儚い存在なのです。隣に並んで手を繋ぐこともできないくらいに彼女は手の届かない存在。もしこの曲にMVがあるとしたら白いフィルターがかかってるイメージ。
?????
あれ?この人存在してる人?
え?幽霊?
そこは少し疑問ですが
どうやらこの彼女を見る主人公は実際に見ているのではなく心の中で見ている存在のようです。心にずっと住みついて離れないくらい想いが募り募って止まない存在なのでしょう。かなり重みのある片思いなのかもしれない。
あまりに想いすぎてついには儚い彼女と一緒にその彼女が住みついている自分自身も消えそうだと言っています。正直重いです。
甘いシュークリーム
そして君は僕にとってこれ以上ない特別な存在
君のことを考えると涙で滲みそうになる
夢の中で僕らは手を繋いで飛んでた
その夢から醒めて涙が出た
“甘いシュークリーム”と“君はシュープリーム”というのは語呂を良くした言葉遊びですが、シュープリームとは「最高位の、最大級の」という意味でやはり主人公にとって彼女以上の存在がない程ベタ惚れのようです。こんなに1人の人を想い続けられるのって凄いです。
“月面のブランコが揺れる”というフレーズをどう捉えるかが難題でしたが、他の曲でも同じフレーズが出てくるので峯田さんが好きなニュアンスのフレーズなのかもしれません。月面のブランコっていうフレーズなんてなかなか出てきませんもんね。ワードセンスが抜群。ただ今回はゆらゆらと揺れるブランコを蜃気楼のような消えてなくなりそうな幻想のような儚い彼女を映し出す主人公の瞳と捉えさせて頂きます。
彼女のことを考えて視界が滲んでゆらゆらと揺れる彼女をブランコとして現してるのも一理あります。そしてこの不思議なフレーズは夢だったということにも繋がっています。よく考えられてる。あんなに一方的に想い想うことしか出来ないくらい遠い存在の彼女が夢の中では信じられないくらい自分の近くにいて手まで繋いでた。だけどそれはやっぱり夢だった。所詮夢の中でしか彼女に近づくことができない自分についに涙を流してしまいます。想いは重いけど実にピュアな主人公です。
永遠に生きられるだろうか
永遠にたった一人君だけのために
永遠なんて簡単に言えることではないと思います。それでも主人公は永遠を片想いの彼女のためだけに使いたいのだと言っているのです。恋人であっても永遠なんてあるかどうかも分からない、いつ別れが来るかもわからないのにましてや恋人にもたどり着いていない主人公はそんな永遠を捧げられるとまで言っているのです。想いが強すぎる。
愛しい君へ
君を抱きしめていたい
君がいれば何もかもが輝いて宝物になるんだ
愛しい君へ
こんな僕を抱きしめてくれ
かけがえのない愛しいひとよ
“baby baby”は心の中で彼女に呼びかけているのです。この想いが伝わることはないかもしれない。だけど心に住みついてこんなにも苦しめる彼女をそれでもやっぱり心の中にい続けて欲しいと願うのです。この彼女が心の中にいる限り次の恋愛なんて不可能でしょう。それでも主人公は彼女に対して愛しい感情しかありません。何もかもが輝く、というのは片思い期間ならではの現象かもしれませんが果たして主人公はどれくらい彼女を思い続けているのか…きっと長いでしょうね。彼女にズブズブな主人公を優しい天使のように笑って受け止めてくれるのもまた心の中にいる彼女なのでしょう。心の彼女は主人公にとって全てなのです。彼女が生きる糧になっていると言っても過言ではないでしょう。
永遠に生きられるだろうか
永遠にたった一人君だけのために全てをかけたい
主人公の想いはさらに強く大きくなっていきます。何の保証もできない永遠を主人公は彼女のためだけに捧げるという決断をしたのです。揺るぎない想い。
愛しい君へ
君をずっと抱きしめていたい
君がいるだけで何もかもが輝いて僕の宝物になる
愛しい君へ
抱きしめてくれ
かけがえのない愛しいひとよ
こんなに純粋に一途にひたむきに片想いの人を愛することができる人っているのでしょうか。主人公の瞳にはこの彼女以外誰も映っていません。彼女が主人公の原動力になっているのです。
これは峯田さんの中にいた広末さんが歌う鼻歌を曲にした自身の体験とも重なるような気がしますね。
主人公にとって彼女は自分の体の一部のように大きな存在だったのです。
僕が夢の中で君を何度抱きしめようとしたか
君は知らないだろう
最後のこのフレーズ。
今までに繰り広げた妄想のような主人公の心の中の彼女はやはり主人公の中だけで完結する存在。決して本人には言えないけれど君は僕の中でとても大切で大きな存在なのだと、改めて彼女に対して敬意を表しつつ、交わらない主人公と実世界にいる彼女の存在。切ない想いに聴いている私達は涙物ですよね。
とりあえず峯田さんの声が良すぎる。
片想いが似合いすぎて泣ける曲なんです。
エモいとはこのためにあるような言葉といっても過言ではないでしょう。。。